加工食品や食品添加物は、私たちの食生活に深く関わっており、便利さと引き換えに健康や安全への懸念もあります。ここでは、加工食品や食品添加物を見極める方法を、主に食品表示を読み解く力に重点を置いて解説します。日々の食生活で賢く選択するために、以下の視点を意識しましょう。


1. 加工食品と食品添加物の違いを理解する

まず、加工食品とは「食品に何らかの加工が施されたもの」を指します。例えば、冷凍食品、レトルト食品、パン、ソーセージ、カップ麺などが含まれます。一方、食品添加物は「食品の製造過程や保存の目的で使用される物質」で、防腐剤・着色料・甘味料・乳化剤などがあります。

つまり、加工食品の中には多くの場合、食品添加物が使用されており、この添加物の種類や量が健康への影響に関係してきます。


2. 原材料表示をしっかりチェックする

食品を選ぶ際には、まず食品表示ラベルの「原材料名」を確認しましょう。表示は使用量の多い順に記載されています。次の点に注意してください。

● 原材料がシンプルか

「じゃがいも、植物油、食塩」といったシンプルな表示であれば、添加物が少ない可能性が高いです。一方、「○○エキス、pH調整剤、調味料(アミノ酸等)、香料、着色料(赤色○号)」といった表示が多ければ、添加物が多く含まれている可能性があります。

● 「○○等」「○○類」に注意

例えば「調味料(アミノ酸等)」という表示は、複数のアミノ酸系調味料が含まれていることを意味し、具体的な物質は明示されていません。同様に「乳化剤」「酸化防止剤(ビタミンC等)」なども中身が分かりにくいため、できるだけ避けたいところです。


3. 添加物の目的を知る

食品添加物には、主に以下のような目的で使われます。

  • 保存性の向上(防腐剤、酸化防止剤)
  • 見た目の改善(着色料、漂白剤)
  • 味や香りの調整(香料、甘味料、調味料)
  • 食感の調整(乳化剤、増粘剤、安定剤)

便利ではありますが、これらが過剰に使われることで、アレルギーや内臓への負担、長期的な健康リスクなどの懸念が指摘されています。とくに子どもや妊婦は添加物の影響を受けやすいため、より慎重な選択が必要です。


4. 避けたい添加物の例

特に注意したい代表的な添加物を以下に挙げます。

  • 亜硝酸ナトリウム:発色剤としてハムやソーセージに使用。発がん性の可能性が指摘されています。
  • タール系着色料(赤色○号、青色○号など):人工の着色料で、アレルギーや行動障害との関連が指摘されることもあります。
  • 人工甘味料(アスパルテーム、スクラロースなど):カロリーゼロでも体に負担をかける可能性があります。
  • グルタミン酸ナトリウム(MSG):うま味調味料であり、過剰摂取で頭痛やしびれの症状が出る人もいます。

5. 「無添加」「オーガニック」表示の注意点

最近では「無添加」「ナチュラル」「オーガニック」などの表示が増えていますが、これらも慎重に読み取る必要があります。

  • 「無添加」=完全に無添加とは限らない
    一部の添加物を使っていないだけで、別の添加物が使われている場合もあります。たとえば「保存料無添加」と書かれていても、香料や着色料は使用しているケースがあります。
  • オーガニック認証の確認
    有機JASマークがある食品は、農薬や化学肥料の使用が制限され、添加物も限定されています。信頼性の高い指標として参考になります。

6. 加工食品を見極める習慣づけ

以下のような視点で日々の買い物を工夫すると、より健康的な選択がしやすくなります。

  • 原材料が「家庭で再現できるもの」かを基準にする
    例えば、「砂糖、塩、酢、醤油」などは家庭料理にも使いますが、「カラメル色素」「ポリリン酸Na」などは日常では使いません。家庭で使わないものが多いほど、加工度が高いと判断できます。
  • 加工食品は「頻度を下げる」意識で
    完全に避けるのは現実的でないため、日常ではなるべく少なくし、「特別な時に楽しむ」スタンスがおすすめです。
  • 信頼できるメーカー・ブランドを選ぶ
    添加物の使用に配慮している企業や、原材料のトレーサビリティを開示している企業の製品を選ぶのも一つの方法です。

まとめ

加工食品や食品添加物を見極めるには、「食品表示を読む力」を身につけることが第一歩です。原材料表示から加工度や添加物の量を判断し、「何を、どれくらい、どんな目的で使っているのか」を理解しましょう。避けたい添加物を知り、「無添加」や「オーガニック」の表示の裏を読む力も大切です。

また、完璧を目指すのではなく、加工食品の摂取頻度を下げたり、信頼できる製品を選ぶといった「持続可能な食生活」を心がけることが、長い目で見た健康につながります。日々の選択の積み重ねが、身体と心の健やかさを支えてくれるのです。

ダイエット専門パーソナルジムスワン高槻

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