脂肪便とは何か
脂肪便とは、食事で摂取した脂肪が十分に消化・吸収されず、そのまま便として排泄される状態を指します。医学的には「脂肪吸収不良便」とも呼ばれます。
特徴としては
・便が白っぽい、または灰色
・水に浮きやすい
・悪臭が強い
・便器に油膜が張る
・拭いても拭いても取れにくい
といった点が挙げられます。
これは「脂肪を体に取り込めていない」状態を反映しています。
なぜ脂肪便が起こるのか
脂肪の消化・吸収には、主に以下の臓器や物質が関わっています。
- 胆汁(肝臓・胆のう)
脂肪を乳化(細かく分解)する役割 - 膵液(膵臓)
脂肪分解酵素(リパーゼ)を分泌 - 小腸
分解された脂肪を吸収
これらのどこかに異常があると脂肪便が起こります。代表的な原因は
・慢性膵炎
・膵がん
・胆道閉塞
・肝疾患
・セリアック病
・腸の炎症性疾患
などです。
脂肪便を出すと痩せるのか
確かに、脂肪が吸収されないため体重が減少することはあります。しかし、これは「痩せる」というより**「やつれる」状態**です。
脂肪は単なるエネルギー源ではありません。
・細胞膜の材料
・ホルモン合成
・脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収
に不可欠です。
脂肪便が続くと
・栄養失調
・筋肉量の低下
・免疫力低下
・骨粗鬆症
・貧血
・皮膚や髪のトラブル
が起こります。
つまり、脂肪便による体重減少は不健康な減量なのです。
脂肪吸収阻害薬との違い
ダイエット薬の中には、脂肪の吸収を一部抑える薬(例:オルリスタット)があります。これにより軽度の脂肪便が出ることがあります。
しかし、
・医師管理下で使用
・吸収阻害は一部のみ
・栄養バランスを考慮
という前提があります。
それでも副作用として
・下痢
・腹痛
・脂溶性ビタミン不足
が問題になります。
意図的に脂肪便を起こして痩せるという考え方は、医学的には推奨されません。
「脂肪を出せば痩せる」という誤解
一見すると
「吸収されなかった脂肪=カロリーが減る=痩せる」
と思われがちですが、人体は単純ではありません。
栄養吸収が悪くなると
・基礎代謝が下がる
・体が省エネモードになる
・筋肉が分解されやすくなる
結果として、リバウンドしやすい体になります。
まとめ
・脂肪便は実際に存在する
・脂肪便は消化吸収異常のサイン
・脂肪便による体重減少は健康的な「痩せ」ではない
・放置すると深刻な栄養障害を招く
・ダイエット目的で脂肪便を起こすのは危険
もし脂っぽい便や急激な体重減少がある場合は、痩せたと喜ぶのではなく、早めに医療機関を受診することが重要です。
健康的に痩せるとは、「必要な栄養をきちんと吸収した上で、消費を増やすこと」であり、排泄異常を利用することではありません。
ダイエット専門パーソナルジムスワン高槻

